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管理オーナー様インタビュー 松丸様

 大森生まれ・大森育ちの松丸様。現在は、家族3代、同じマンションでにぎやかな毎日を過ごされています。お父様から受け継がれたテナントが数軒、住居40世帯にのぼる大型マンションの賃貸管理、運営をご家族でされていた松丸様ですが、この数年は清子様が主となって運営されています。

 明るい松丸様は、幼少期からトマトやイチゴなど、赤い食べ物がお好きだそうです。今回は、松丸様とのやりとりを担当している山口との対談、質問にもお答えいただきました。

ミノラスさんは地域密着型であることが、とても魅力的でした。

―――――ミノラスと出会ったきっかけは何だったのですか?

山口

 ミノラスがお世話になっている街の方から、「困っているオーナーさんがいるから、話を聞いてあげてほしい」と、ご紹介いただいたことが松丸様とのご縁のきっかけでした。
 初めてお会いした時は、お父様の代から、長年にわたり契約している不動産会社があるということでしたので、「何かお手伝いできることがあったら、お願いします!」とご挨拶をさせていただきました。

松丸様

 そうですね。山口さんとお会いした当時は、父が契約してから30年以上お付き合いのあった遠方の管理会社さんに管理をお願いしていました。
 ミノラス不動産のことは、街で見かけるラッピングバスで知っていました。『この街で、実らせよう。』というキャッチコピーと、大田区・品川区に特化した地元密着型であることはとても魅力的でした。

――――― 清子様が中心になって賃貸経営を始めた時のことを教えてください。

松丸様

「父から受け継いだ不動産をしっかり維持し、守っていくことが父への恩返しになる。」そんな想いから、三姉妹の中で私が中心となって賃貸経営を行うことになりました。実際にやってみると知識が必要だと感じ、宅建取得のための職業訓練学校に通い、課程を修了しました。
 しかし、「勉強しただけでは足りない、実践が必要」と感じ、不動産会社に就職し、不動産業に関わる業務の経験を積みました。その後、学んだ知識と実践の経験をもって宅建の試験にチャレンジ。無事に資格を取得するに至りました。振り返ってみると不動産会社での経験が現在のベースになっていますね。
 そのあたりから、ビジネスとして賃貸マンション経営を捉えるようになりました。

父の代からお世話になっている遠方の不動産会社さんでしたが、
漠然とした問題意識はありました…

――――― 山口と出会った頃に、困っていたことについて教えてください。

山口

 先ほども話に出ましたが、松丸様は当時、お父様の代からご契約していた不動産会社さんに管理を依頼されていましたね。その不動産会社さんは遠方に立地していました。

松丸様

 そうなんです。父の代から長くお世話になっている会社さんなので、そのまま依頼していました。しかし、遠方ということもあってか、ご入居者様への対応や、修繕・リフォームなどの業務にスピード感が感じられませんでした。また、修繕などの仕上がりも満足のいくものではなく…漠然と問題意識を持っていました。

――――― そんな中で、困ることがあったんですね。

松丸様

 はい。ある年末、外国籍のご入居者様が帰国を理由に退去することになりました。そこで、不動産会社さんに退去立会いをお願いしたところ、「年末でもう動けないので、新年に確認に行きます」と言われました。
 そして、いざ新年にお部屋に行ってみると、悲惨な状況になっていたんです。室内はゴミだらけで、虫もいました。ゴミの捨て方も分からなかったようで、外も不法投棄のような状態で…
 そんな状況でも不動産会社さんからは、提案もありませんでした。仕方なく、いつもお世話になっている街のお店にリフォームの相談をしていたんです。

山口

 そのお店の方と私もよく話す機会があるので、松丸様とお会いすることになったんです。話を聞いて、消毒の方法や害虫の対策方法をお伝えしました。それを実践していただき、結局そのお店にリフォームをしてもらったんですよね。

松丸様

 それと、もう1つ大変だったことがあったんです。
物件を見回っていると、ご高齢でおひとりでご入居いただいているお部屋のポストが新聞でいっぱいになっていることに気が付きました。
 「何かあったのかも…」と思い、不動産会社さんに相談したのですが、「ご親族の連絡先は分からない」と。当時、物件の鍵は私自身で持っていましたので、意を決してドアを開けました。すると、ご入居者様が倒れているのを発見し、すぐに救急車を呼びました。ご親族の連絡先も分からないので、ご入居者様の着替えなどを用意したんです。

山口

 あの時も、松丸様は本当に大変そうでした。少しでもお役に立てたらと思って、生活保護のことやケアマネジャーのこと、相談できるところなどをお伝えしたんです。

 松丸様は「契約もしていないのに、なんでそこまでしてくれるんですか」っておっしゃっていたんですが、わたしはただ、普段、似たような状況になったときと同じ対応をしていただけでしたので、少し今の管理状況が気になったんです。それで、当時の管理の状況についてのお話を伺いました。

松丸様

 山口さんがちょこちょこ顔を出して下さって、相談に乗って、さまざまなアドバイスや情報を教えていただいたので本当にありがたかったです。

 当時の不動産会社さんは集金管理を主にして下さっていました。排水管洗浄の手続きや消防点検の立ち合い、鍵の管理などは私が行っていました。もう長年のことですし、それが当たり前だと思っていたんです。
その話をしたときに、山口さんから「管理費を払っているんですから、松丸さんが全部やらなくていいんですよ」と教えていただいたんです。

天国の父が導いてくれた、ミノラスさんとの出会い

松丸様

 山口さんはそれからもよくお越しになりました。「私が一人で抱え込んでいる」と家族も心配していたので、専門家と話すことで気持ちも軽くなっていきました。修繕もこちらが感じていたことをズバリと言ってもらえたので、迷いもなくなったのを覚えています。

 ちょうど、父の七回忌を迎える頃でした。もしかすると父が、「もういいよ。あなたのやり方でやりなさい。」と言ってくれているのかな、と感じたんです。そんなことがあって、管理業務をミノラスさんに依頼したいと考えるようになりました。お願いする以上、「担当者さんには、私という人間をしっかり知ってもらいたい」と思ったので、いろいろな話をしたことを覚えています。

 そして、父の代から長くお世話になった不動産会社さんにもご理解いただき、無事にミノラスさんと契約を結ぶ運びとなりました。

――――― 賃貸経営に対する思いをお聞かせください。

松丸様

 ミノラスさんと契約する時、姉から「これまでの不動産会社さんへの感謝の気持ちは決して忘れてはいけない」と言われました。「その通りだ」と感じ、その言葉を心に深く刻みました。父が契約してから30年あまり、大切な資産をここまで維持してこられたのは、以前の不動産会社さんをはじめ、支えてくださった多くの方々のおかげなのですから。

 私が管理するからには、ご入居者様のことを一番に考えていきたいです。そして、この先誰が見ても分かるようにきちんと記録を残しておくこと。これを心がけて取り組んでいます。これからもミノラスさんに情報や知識をいただきながらやっていきたいと思っています。父も同じ気持ちでいてくれたら嬉しいな、そんな気持ちです。

山口

 なにかあったらいつでも相談してくださいね。いつでもサポートさせていただきます!
インタビューありがとうございました。


【編集後記】
 いかがでしたでしょうか。賃貸物件を相続されて、「親の代からお世話になっている会社だからそのまま」という話はよく耳にします。

 管理会社の形態はさまざまです。大手ハウスメーカーの会社もあれば、家族経営の会社、法人に特化した会社などがあります。同様に、お持ちの物件の特性やオーナー様のご希望も多種多様かと思います。先代と、思い描くご希望や将来像が異なることもあるのです。

 もしかすると、今回インタビューさせていただいた松丸様のように、「当たり前だと思っていた」ことが実はそうでないこともあるかもしれません。今、オーナー様ご自身の思いを大切にした賃貸経営となっているでしょうか?このインタビュー記事が考えるきっかけになれば、また、ミノラスで何かお手伝いできることがあれば幸いです。

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