【不動産二ュース】サブリースと管理委託って何が違う?
賃貸物件の管理を不動産会社に任せる形態は、【サブリース】と【管理委託】という2つの形態があります。この2つの形態には、何が違うのか、今回の記事でお伝えしていきます。
仕組みの違い
★サブリースは不動産会社がオーナー様から賃貸物件を一括で借り上げ、入居者様に転貸します。オーナー様は入居者様がいてもいなくても一定の家賃が保証されるとともに、入退去に関する手続きや家賃の集金業務などから開放されます。 一般的に保証される賃料は相場の80%〜90%となります。
★管理委託
一方、管理委託の場合、オーナー様は管理会社と管理委託契約を締結します。管理会社がオーナー様の代わりに、以下のような管理業務を行います。
- 契約管理業務
- 清掃業務
- 設備管理業務
業務内容の違い
管理会社とサブリース会社の対応内容の比較は以下になります。
管理会社(管理委託) | サブリース会社(サブリース) | |
入居者様募集 | 対応する | 対応する |
入居者様への対応 | 対応する | 対応する |
建物の清掃 | 対応する | 対応する |
設備の点検 | 対応する | 対応する |
家賃集金 | 対応する | 対応する |
原状回復費用の支払い負担 | オーナー様 | (契約によっては)サブリース会社 |
空室時の家賃の支払い | 対応しない | 対応する |
手数料 | 家賃の5%程度 | 家賃の10~20%程度 |
更新料 | 契約によっては (オーナー様は)受け取れる | (オーナー様は)受け取れない |
礼金 | 契約によっては (オーナー様は)受け取れる | (オーナー様は)受け取れない |
管理委託とサブリースとの最も大きな違いは、入居者様と賃貸借契約を結ぶ契約当事者となるのは、オーナー様であり管理会社でありません。管理委託は、入居者様を募集する場合、管理手数料とは別に、広告費など入居募集にかかる費用をオーナー様に請求することになります。また、オーナー様が管理会社や仲介会社と連携し、空室対策を行わないと家賃収入が上がることはありませんので、管理委託の方がオーナー様が対応する仕事が多いといえます。なお、一般的に管理形態は管理委託が一番多く、次いで自主管理、サブリースの順となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ご自身の所有物件がサブリースと管理委託がどちらに適応するのか。どれだけ時間や手間をかけられるかがポイントです。それぞれの特徴を踏まえた上で、ご検討頂く事をオススメ致します。
※この記事は【家主と地主 2022年7月Vol.142】の記事を一部編集、転載しています。