【不動産ニュース】繁忙期明け4月の仲介動向について

当社の仲介店舗（蒲田店）にご来店いただいたお客様から回答いただいたデータ・賃貸仲介スタッフが聞いたお客様の声・大田区近隣の仲介業者の声・賃貸ポータルサイトから収集した情報をもとに、リアルなお部屋探しの動向をお伝えいたします。賃貸経営をする上でのヒントとしていただければ幸いです。

繁忙期明け4月の動向

今回は繁忙期を抜け、お部屋探しの動きがどう変化したか、まとめてまいります。

引っ越し理由

お申込みをいただいた方よりアンケートを取ると、3月と4月で動きの変化が見られました。3月は「就職・転勤・転職」理由のお引越しが約6割のところ、4月に入ると上記理由のお引越しは4割弱まで割合を減らし、「独立・通勤時間短縮・結婚」理由が増えております。今後もしばらくは法人の新入社員配属や転勤の需要はありますが、全体的には動きが落ち着いてきたと言えるでしょう。
「就職・転勤・転職」理由は『緊急性がある』ことや『時期が決まっている』ことから、お部屋を決定する意思が強いです。よって、成約率も高い傾向にあります。一方で、「独立・通勤時間短縮・結婚」理由の方は『今すぐに決めなくても良い』お引越しです。仲介の営業担当者は、そうした方には『今決めることのメリット』をお伝えし、お部屋の成約を促すことが多いです。条件変更をされたお部屋や、フリーレントのあるお部屋は、お得感を感じていただきやすく、おススメをすることが多くなりがちです。
決まり難くなる時期ということを念頭に置いて、ご検討いただければ幸いです。

※当社管理物件へお申込の方へのアンケートより集計

4月以降ご来店の状況、お客様の声

4月の動きについて、当社では単身の方のお問合せ・来店が減り、カップル・ファミリーの方の来店が増加致しました。毎年のことではありますが、グラフ①の申込理由の変動にもあるように、就職・転勤の動きが減ったことにより、単身の動きが落ち着いたことと、賃料や初期費用の条件が高くなりがちであったり、引っ越し代が高かったりする時期である1月～3月の期間を外した、カップルの方の動きが増えたことが重なった結果です。今年は、コロナ明けの初めての年度替わりで、動きが活発だったため、特にそのギャップを感じていると言えるでしょう。

また、賃貸市場全体で見ると、4月時点ではまだ単身の募集部屋数が少ない状況が続いており、SUUMO調べによると4月の物件数は昨年対比2割減の状況でした（グラフ②）。現状は需要に供給が追い付いていない状況と言えます。また、礼金0や敷金0の条件のお部屋の割合は約1割減少。ライバル物件が少ないことから、初期費用条件などは強気に出られている印象です。
ただ、お客様の声としてやはり上がるのは、初期費用を抑えたいというご要望の声です。物価高から、なるべく出費を抑えたいという若者が増えているともいわれます。初期費用の減額希望の風潮は、再度盛り返すと思われます。
今後、9月に法人の半期での異動ラッシュがあるまでは、お客様が減っていく時期です。お問い合わせや成約に繋げるために、インターネット上での掲載の質を上げる、オンライン対応で接点を作る、SNSを活用する 等、仲介業者も工夫を凝らしています。

希望設備ランキング-4月編-

ご来店のお客様に希望設備アンケートをお取りした結果です。上位4つまでは毎月ほぼ動かず、このランキングです。バストイレ別・室内洗濯機置き場共に全体のチェック率は高いのですが、外国籍の方は家賃優先のためバス・トイレ別を外すことが多いです。室内洗濯機置き場は女性の方はほぼ必須などの傾向があります。 また4月は6位にインターネット無料がランクイン。今の時代、多くの方がインターネットを自宅で使うようになりました。したがって、電気・水道代や携帯代と同じ様に、インターネット利用料を月々の生活費の一部でととらえられています。毎月約4,000円～7,000円必ずかかるものですから、インターネット無料設備も必然的に希望度が上がりますし、ご自身の希望家賃もそれを見越して考えられます。家賃を下げる前にインターネット無料設備の導入もご検討いただくとよろしいでしょう。

当社は、実際のお部屋探し対応から、空室に対したリアルなご紹介時・内見時の声をお届けしています。空室対策の案に繋がるよう、お声を上げさせていただきますので、気になることがありましたら、当社担当へお気軽にご相談下さい。

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