【大田区不動産ニュース】1月賃貸仲介の動向

今月は、昨年と比較して反響数が減少しました。主な要因としては、募集物件数が少なかったこと、また募集開始後すぐに申込みが入る物件が多かったことが考えられます。来店数および申込数については昨年と大きな変化はありませんでしたが、募集を開始しても短期間で成約に至るケースが多く、お部屋探しに苦労されるお客様が多く見られました。
賃貸仲介の動向
――法人・個人ともに部屋探しが本格化。”良物件”は争奪戦。
〇法人
1月は、提携法人様より新入社員様用の社宅をお探しするご依頼を多くいただきました。近年は賃料が上昇傾向にあるため、法人様の従来の賃料規定では条件に合う物件が少なく、規定の見直しを行う企業様も増えています。その影響から、昨年と比較してお部屋探しの時期がやや遅くなる傾向が見られました。
その結果、急ぎで社宅をお探しされる企業様が多く、1月からお部屋探しを開始されるケースが増加しました(昨年は12月からのお探しが中心)。物件の成約スピードも非常に早く、ご紹介後にご検討いただいている間に、他のお申込みにより募集が終了してしまうケースが続き、社宅探しに苦労される状況が見受けられました。
また、今後のまとめ借りのご相談も多くいただいています。他社管理物件においては、まとめ借りの場合、賃料や契約開始日の調整に加え、解約に関する特約(解約予告期間、解約戸数の制限、違約金など)を設けるケースが多く見られました。需要は高い一方で、まとめて解約となった場合の空室リスクや、コロナウイルスなどの不測の事態に備える意識が高まっていることが背景にあると考えられます。
〇個人
個人のお客様においては、4月のご就職に向けてお引越しをご希望される新入社員様からのお問い合わせを多数いただきました。ご来店、オンライン対応ともに、ご両親と一緒に物件をお探しされるケースが多い傾向でした。
そのため、賃料や初期費用よりも、就職後に安心して快適に生活できるかという点を重視され、駅からの距離、設備の充実度、お部屋の清潔感などを中心にご要望をいただくケースが増えています。その結果、ご入居者様ご本人とご両親、それぞれの希望を満たす物件を求められる傾向が強まり、立地・設備・賃料などの条件が以前よりも多様化しているように感じられます。
また、反響をいただいた物件がご来店までに他のお申込みで成約となってしまうケースや、ご内覧中に他から申込みが入り、再度お探し直しとなるお客様も多く、条件の良い物件については争奪戦の状況が続いていました。
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管理物件申込みレポート
2025年11月15日~12月14日のデータ
◆申込数 45件
| 解約数 (1/1~1/31) | 成約数 (12/15~1/14) | 募集件数 (12/1~12/31) | 入居率 (12月末時点) | |
| 2024年 | 47件 | 57件 | 32件 | 98.29% |
| 2025年 | 53件 | 67件 | 49件 | 98.65% |
2月繁忙期真っ只中 どう決めていくか?
◆市場動向 ―1月引っ越しシーズンがスタート
1月に入り、申込件数が大幅に伸びています。年明け営業開始からこの記事を記載している現在まで2週間ほど経過をしていますが、日平均5件以上の申込みが入っている状況です。
地域の仲介会社からも、「今年はご紹介できる物件数が少なく、申込できる物件が中々ない」と嘆く声も聞こえてきます。
ただし、ここで気を付けるべきは、「紹介できる物件がない」と言われる場合、それが指すのは、「入居者希望条件と合致する物件がない」という意味であることです。
賃貸大手ポータルサイトのSUUMOが集計した掲載データによると、大田区・品川区ともに前年に対して掲載件数は約1割増加していることが示されています。(グラフ1)

掲載数は増加しているにもかかわらず、「紹介できる物件が少ない」と言われる背景には、いくつかの要因が考えられます。
◆理由1 希望の賃料と相場が合わない
昨年に対して、12月時点でSUUMOの掲載されている物件の平均賃料は11.24 万円から12.58 万円へと1割上昇していました。入居希望者が当初想定した賃料のまま探そうとすると、より相場が安いエリアへ変更する、あるいは設備条件を見直す(ダウングレードする)必要が出てくる状況です。
◆理由2 条件とされる希望設備が多い
年々、ご入居者様が賃貸物件に求める設備のレベルが上がってきています。12月号の空室対策編では最新の賃貸設備ランキングを掲載しましたが、『この設備がないと入居が決まらない』ランキングでは、温水洗浄便座・独立洗面台・TVモニター付きインターホンに加え、無料インターネット設備やオートロック・備え付け証明が10位以内にランクインする結果となりました。こうしたニーズを取り入れ、リフォーム・リノベーションの段階で設備を取り入れる物件も増えています。希望設備をチェックしていくほど、紹介する物件が少なくなる現象が起きやすくなります。
こういった現状の市況から見ると、今年は募集に対して申込みが入りやすく、成約につながりやすい状況だと言えます。しかしながら、相場賃料で募集すること、そして入居者ニーズに合った設備を取り入れることは、引き続き重要なポイントです。しっかりと注意して見ていく必要があります。申込みのスピード感が早い今こそ、反響状況を把握し、状況が芳しくない物件については、早めに対策を取ることが何より大切です。
ミノラス不動産では定期的に、掲載情報がどれだけ閲覧されているか(PV数)、仲介業者・入居者様から問い合わせが来ているか(業者問合せ数)(エンド問合せ数)、退去済み物件であれば内見が何件入っているか(内見数)といった数値をもとに、課題のある物件については周辺のライバル物件とも比較しながら対策提案を行っています。同じお部屋は一つとしてないため、賃料が高すぎるのか、礼金・敷金条件を見直すべきか、原状回復時に設備を導入した方が良いのか、大幅なリフォームが必要かなど、一つの要素だけで判断せず、複合的に検討することが重要です。
また、設備投資は内容によっては経費計上でき、節税対策につながる可能性もあります。繁忙期の成約でお悩みの際や、判断に迷われた際には、ぜひ一度お気軽にご相談ください。




