【ミノラス×日本工学院】ホテル設計コンペ卒業展を終えて
~大田区に拠点を構える日本工学院が取り組む産学連携のカタチ~
東京都大田区のJR蒲田駅すぐそばに大型キャンパスを構える総合専門学校日本工学院専門学校。多彩な6つのカレッジの中で、テクノロジーカレッジに属する建築学科と建築設計科に、ミノラスが企画・建築を行うホテルの内装設計を依頼。2023年7月には設計コンペを実施し採用する内装設計を決定いたしました。今回は日本工学院卒業展2024年が開催されるにあたって、この企画の進行にご協力くださった山田俊之様にお話をうかがいました。
▶2023年7月開催のコンペに関する記事はこちら
日本工学院における産学連携・地域連携
- まず初めに、日本工学院専門学校建築学科/建築設計科について教えてください。
山田様 日本工学院専門学校は大田区西蒲田に1947年に創立されてから「理想的学びは理想的環境にあり」という創立者の建学の精神を受け、教育を進めています。建築系学科は2学科あり、建築設計科(2年制)は28年目、建築学科(4年制)は13年目という比較的新しい学科です。
1級建築士、2級建築士を受験する認定校として存在しており、建築士に必要な知識・技能を教育している学科です。
日本工学院自体が総合学園型の専門学校ということもあり、通常の勉強とは別に他学科との協働でプロジェクトを数多く手がけています。なかでも産学連携、地域連携に力を注いでおり、社会に出ていくうえで実践的な教育を心がけています。
- 弊社から内装設計の依頼を受けて、最初どのような印象を持たれましたか。
山田様 以前にシェアハウスの内装設計依頼をいただいたことがあり、貴社の取組みに深く賛同し、また別の機会にご依頼を頂けることを心待ちにしておりましたので、ご依頼がいただけた際は正直に申し上げて嬉しく思いました。また、学生の設計案が実現する機会があることは、学生にとってとても貴重な体験となりますので、二つ返事でお受けした次第です。
学生参画の企画について
ー 今回は、コンペ形式ということで、単に企画を作るだけでなくチームで内容を競う形での参加は学生さんにとってどうだったでしょうか。
山田様 実際に建つ建物に関わるプロジェクトということで、学生も自然と気合が入ります。その中で、個人戦よりも仲間同士で案を出し合いまとめる、という方法を選択したことで、学生にとっては話し合い意見を通すために考える力が自然と養われたのではないでしょうか。その意味で、大変有意義だったと思います。
ー 実際に設計がスタートしてみて、難しかった点はどのような点でしたか。
山田様 先ほど申し上げたように、まとめる上で意見が食い違うことがあります。設計は通常授業ですと個人のアイデアを実現するためにまとめることが多いですが、チームにより作業を分担し1つの案にまとめていくことは大変難しいことです。また、実現させるために費用面や施工面で工夫が必要になるため、その点を苦労したのだと思います。
ー コンペ以降の学生さんたちに、コンペ参加の影響は見られましたか。
山田様 異学年合同参加のため、他学年の生徒にとっては上級生のプレゼンテーションスキルを目の当たりにし、その後の設計課題において活かせる点も多かったことでしょう。
日本工学院×ミノラスのこれから
- 今後、弊社と連携して取り組んでみたい要望がありましたらお聞かせください。
山田様 学生向けワンルームマンション等でシステム家具をコーディネートし壁や天井のクロスの提案、店舗の内装設計提案、ミノラス不動産管理物件の内装設計提案を設計課題の1つにして毎年提案させていただく等、今後も連携可能な企画がありましたらお声がけをいただければと思います。
- 地域密着を掲げている弊社としても、今後も面白い企画を作り出していきたいと考えております。
山田様 このたびはお声掛けをいただきありがとうございました。
卒業展で展示させて頂いた連携パネルからわかるとおり、毎年多数の企業様にご協力を頂き連携を行っております。しかしながら、実際に商品化されるケースはまだ少ない状況です。今回のミノラス不動産との連携では、実際にホテルの内装に採用され学生の企画が実現されました。
実務の足掛かりとして授業に取り組めるプロジェクトがありましたら、今後もご相談を頂ければ幸いです。プロジェクトを一緒につくる企画段階からお話をいただければ、時間も充分に取れると思います。今後ともよろしくお願いいたします。
編集後記
山田様からのお話を受け、日本工学院が取り組む「産学連携」「地域貢献」に、大田区地域密着企業のミノラスとして深く共感するとともに、今回の連携がとても価値ある挑戦であったと感じることができました。今後も、学生とともに場所を提供する取り組みを行うことで、街に人を呼び込み、街を元気にする活動を継続してまいりたいと思います。
また卒業展を実際に拝見させて頂きましたが、会場には所狭しと各カレッジを代表する作品の数々が展示されており、その質の高さと会場の熱気に圧倒されてまいりました。その作品群はまさに「若きつくりびと」を表現したものでした。学生さんの今後のご活躍をお祈り申し上げます。
この度は、弊社のホテル内装コンペにご協力を頂いた、日本工学院の山田様をはじめ、コンペに参加し作品を提供くださった学生の皆様に心よりお礼を申し上げます。また、これからも大田区を元気にする取り組みにご協力をお願いいたします。
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