【不動産二ュース】手軽に満室対策。ホームステージングの効果

ホームステージングをご自分の物件に取り入れたことはありますか？
ホームステージングとは、入居募集中の戸建やマンションの室内を家具や照明、小物やグリーンなどでモデルルームのように室内を演出するサービスです。「ここに住みたい！」と良い印象を与えることによって、短期間で入居者を獲得することが期待できます。
中古マンションや中古戸建の売買物件でよくみられますが、最近は賃貸マンションでも取り入れているケースがみられるようになりました。
今回は、ホームステージングの実態データを元に考察してみたいと思います。

背景

一般社団法人日本ホームステージング協会より、2022年のホームステージングの実態調査をまとめた「ホームステージング白書Vol.6(2022)」が公開されました。全国のホームステージングを導入している不動産関連会社及び賃貸オーナー、ホームステージン グを提供する各会社、ホームステージャー、インテリアコーディネーターなどを対象に、不動産売買仲介、不動産賃貸仲介、ホームステージングの各業種別に分けて、ホームステージングの実態調査を行いまとめたものです。
「不動産賃貸」区分の回答数は55で、集計期間は22年1月1日から12月31日まで、主な調査項目はホームステージングの実施件数、実施後の影響、かける費用などでした。

統計データ

以下の表は実施した物件の種別ごとの割合です。賃貸物件での実施率が2021年の13.7%に対し、2022年では17.3％と増加しています。賃貸物件へのホームステージングに対する認知が徐々に高まり、増加傾向にあるようです。

ホームステージングを実施する基準は「入居しにくい部屋に実施する」または「長期空室の部屋に実施する」が7割を占めました。
ホームステージングを行った物件の家賃は3万～5万未満が30％、5万～10万未満が55％と10万未満の家賃で8割以上を占め、ホームステージングにかけた平均金額は3万未満が30％、3万～5万未満が32％、5万～10万未満が26％で9割近くが10万以内の費用で行われています。これにより、ホームステージングにかける平均的な費用は家賃1か月分以内であることがわかります。
ホームステージングの効果については、成約までの平均期間は1か月以内が最多で、成約までの期間が短くなったとの回答が多く、効果が評価された結果となっています。

事例紹介

こちらは、弊社でおこなったVRホームステージングの事例です。
家具が配置されていることで、実際に住んだ際の雰囲気、家具配置後の広さ、生活動線などのイメージがつかみやすくなりました。

まとめ

いかがでしょうか。
これらの結果から、リーシングに苦戦している物件において、ホームステージングが一定程度効果を発揮していることが読み取れます。まだまだ認識が低く、成長段階にある賃貸物件へのホームステージングですが、近隣のライバル物件が導入していない今こそチャンスと言えます。差別化として検討してみてはいかがでしょうか。
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※出典：「ホームステージング白書2022」（一般社団法人日本ホームステージング協会）
記事内の表は「ホームステージング白書2022」（一般社団法人日本ホームステージング協会）を加工して作成しています。