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空室を埋めるには、ネットで選ばれる情報を
株式会社リクルートSUUMOと首都圏の賃貸管理会社23社+αで構成される「21C住環境研究会」が共同で3年ごとに調査している「第9回入居者ニーズと意識調査2011~2022」の調査結果が公表されました。今回のアンケートでは1107人が回答しています。この調査結果の中から、いくつか注目してお伝えします。
来店前にネットで見た物件にそのまま入居
Q.ネットを使った物件の探し方を教えてください。(択一)
「来店前にネットで見た物件」にそのまま新規契約した方は55.9%、2人暮らしの方の場合だとその数は65.4%にも上ります。
この質問について過去の調査の結果は、2012年39.4%、2015年40.7%、2018年41.5%と横ばいでした。今回は53.7%と大幅に上昇しています。
この3年間での社会の大きな変化として、「コロナウイルスの流行」と「ユーザーの情報リテラシーの向上」があると考えられます。まず、コロナウイルスの流行により、「不要不急の外出を控える」という外出の自粛が一般的になりました。また、情報リテラシーとは、「情報を適切に判断し、情報を通じて決定を下す能力」を指します。スマートホンが老若男女問わず普及し、自分で情報を収集することも当たり前になってきています。こういった背景から、あちこち不動産会社や内見に行くのではなく、ネットで情報収集し、吟味した上で不動産会社に足を運び、内見で確認する方が増えているのでしょう。
物件名を検索
Q.物件名をネットで検索しましたか。(択一)
この結果についても、3年前58.9%から77.7%へ急上昇しています(新規契約)。
物件名を検索する理由としては、「周辺環境を確認するため」「詳細住所を特定するため」「写真や映像がほかにもないか探すため」などが挙げられました。
遠方からのお引越しを予定している方は特に、実際に周辺を確認しに行くのは難しいでしょう。近年では地図アプリ等も発達し、実際にその場を歩いているかのように、ネット上で周辺を確認することもできます。
ネット上で問われるのは「物件力」
こういった時代の中、ネット上の情報でライバル物件よりも「いい物件」と思ってもらわなくてはなりません。「いい物件」とは、物件が持つ魅力や価値といった「物件力」と「賃料とのバランス」で決まります。例えば、設備が充実したお部屋でも賃料が相場より高すぎると、ご成約に至るには時間が掛かるでしょう。反対に、設備が十分でなくても賃料が安ければご成約に至ることもあります。
この情報社会の中、お部屋探しにおいて最も利用されているのがSUUMOやアットホームといった「不動産ポータルサイト」です。こういった不動産ポータルサイトに掲載しているさまざまな情報が、お客様たちの印象に大きく影響しています。以下は、ポータルサイトに掲載している情報の項目の例です。
項目 | チェックポイント |
---|---|
賃料 | 相場に合った適正な価格になっているか。 |
設備 | 設備に漏れはないか。 |
写真 | 古い写真ではないか。明るく、見やすい写真か。少なくないか。 |
周辺環境 | 古い情報ではないか。新しい情報もあるか。 |
アピールポイント | ポイントが分かりやすく書かれているか。 |
それぞれの項目に対して、上記のようなポイントを満たしているかが大切です。情報とは、常にアップデートしていくものです。いつまでも古いままでの情報だと、ライバル物件に見劣りしてしまいます。特に、写真は多くのユーザーの印象に残る部分ですので、確認してみてください。
編集後記
いかがでしたでしょうか。
ポータルサイトは誰でも物件を探すことができます。一度、ご自身のお部屋の条件を設定して、「自分の物件は人にどのように見えているか・どんな印象を持つのか」ご自身の目で確認してみてはいかがでしょうか。もし、情報が古かったり、変えたい場合は掲載を依頼している会社に相談してみるとよいでしょう。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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