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大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
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”継ぎたい”と思われる資産にするために
子供に相続する場合の、『いい物件』の目安はありますか?
お子さんが『継ぎたい』と思う資産にするために、
『収入が残る』資産を残しましょう。
相続前のご相談で、「子どもが不動産を継ぎたくないと言っている」というご相談をよく受けます。物件が古くなり、経営も安定せず、将来、収入を生むメリットよりも、経費がかかったり家賃が減ったり、というリスクを気にされるケースです。『いい物件』の目安には、ROAという考え方を活用して、ご自身の物件の「収益性」を確保しておくことが大切です。
ROAとは
ROAとは、総資産利益率と訳され、総資産を利用してどれだけの利益を上げられたかを示す数値となります。また、資本に対する効率性と収益性を確認する時の指標としても活用されます。つまり、 ROA の数値が高いと、資本に対して効率良く利益を上げられていることになります。 ROA の計算式は以下の通りです。
ROA (%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAを計算してみましょう
物件Aと物件Bを比較してみましょう。
『資産の価値(相続時の価値)』6,000万円、 『年間支出』150万円は一緒です。
しかし『年間収入』は物件Aが700万円、物件Bが500万円と大きく違っています。
先の計算式でROAを算出した結果、ROAは物件AはBの倍近い9.1%となりました。つまり、物件Aは 資本に対して効率良く利益を上げられている 「良い物件」であると言えるでしょう。 一般的には、資産全体で8%を超えると優秀な資産と言われています。
また、ROAを相続税率と比較すると、相続税を支払うための必要な収入の目安にもなります。右の「相続税速算表」を見てみましょう。
例えば、相続税率30%の資産のROAが10%であれば、10%×3年で相続税を支払えるだけの現金が貯められる、ということになります。
ぜひ、ご自身の資産を測る目安としてROAを活用してみてください。
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ミノラス不動産
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