ホーム
お役立ち情報
民泊ニーズ再燃

お役立ち情報

大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
役立つ不動産の市況や経営の情報をご紹介

2023.10.01

民泊ニーズ再燃

コロナが収束して需要が回復している民泊・ホテルビジネスについて記載します。

ホテル予約のプラットフォーム

旅行の予約サイトは、Airbnb（エアビー）、Booking.com（ブッキング）、エクスペディア、じゃらん、楽天トラベル・・・などが代表的です。
エアビーは、個人が所有する宿泊施設や部屋を提供するシェアリングエコノミーのサービスです。旅行者は、民泊やホームシェアの形式で宿泊先を予約することができます。エアビーは、一般的に宿泊施設の多様性と個性を重視していますので、地元の生活体験を求める旅行者に人気があります。
そのため、利用客層はローカルな雰囲気や独自の宿泊体験を求める旅行者、長期滞在やグループ旅行をする旅行者が主なターゲットです。
ブッキングは、世界中のホテルや宿泊施設を掲載しており、幅広い価格や情報量の多さ、検索のしやすさと予約の利便性が特徴です。利用客層は幅広く、単身旅行・家族旅行・ビジネスなど、あらゆる種類の旅行者が利用しています。
楽天トラベルは、ホテル以外に、航空券、パッケージツアーも予約することができます。最大の特徴は、ポイントや割引キャンペーンなどの特典があるため、楽天会員やポイントを活用する旅行者に人気です。
エクスペディアもホテル以外に、航空券、レンタカーなどの予約も行うことができます。ブッキング同様に充実した検索機能や会員割引があり、あらゆる客層に利用されています。

賃貸管理会社とAirbnb（エアビー）は最も相性が良い

ブッキング、エクスペディアでホテルを検索すると、フロントのある大型ホテルが並びます。その流れで自然と、料金、ホテルの質感、立地を優先して宿泊先が決定されます。
一方で、エアビーは物件規模の大きくない民泊が、ほぼ同水準の料金で表示されます。旅行者は、その候補の中から、立地、物件の質感だけでなく、ホスト（貸主）のPRコメント、宿泊先での体験などを総合的に勘案して予約を行います。同じ料金でサービスが付帯した少し高めの”いわゆる”ホテルを予約するよりも、キッチンがあり、日常生活に近い宿泊先を選択する客層がメインユーザーです。ホストへのレビュー、宿泊先での体験なども地元の賃貸管理会社と相性が良いポイントになります。
賃貸物件を民泊新法で運用をする（マンスリーと民泊の併用で募集する）際には、エアビーが最も使い勝手が良いと思います。
別のホテル（全9戸）もエアビーのみの集客で6月、7月の稼働率は80％を超えています。

消費額はコロナ前の8割以上にまで回復

直近2023年1-3月の訪日外国人消費額をみると、2019年同月比87.7％の1兆103億円となっています。

観光庁の国別宿泊者数2023年4月のデータを見ると、2019年に訪日数が多かった韓国、台湾、香港、アメリカなどがほぼ回復基調にある中、中国が-78.9％となっています。また2019年よりもフィリピン、インドネシア、シンガポールからの訪日外国人が増加傾向にあり、中国の回復と重なるとさらなる国内消費の拡大につながる可能性があります。
表は弊社ホテルの4月～7月までの利用者の人数別国籍ですが、観光庁のデータの傾向が現れています。

自社ホテルの差別化戦略

最近は海外でも働き方が柔軟になる傾向があり、リモートワークと休暇をミックスした長期滞在が増えています。また、ＳＤＧｓの側面から環境配慮型ホテルが支持される社会になりました。
※グラフ参照：海外旅行者の方が環境配慮意識が高い。
旅行者は観光以外に円安下でのショッピングを楽しむ傾向があるようですが、この客層は都心の新宿・渋谷・銀座などのホテルを利用すると思いますので、弊社商圏の大田区では旅行者のニーズを満たすことができません。
過去に弊社民泊を借りていただいた宿泊者の中に、大田区に両親や親戚のいる一時帰国ファミリーが複数組いました。また、都心や横浜、関西圏への旅行の拠点としてご活用いただくこともありました。
弊社民泊は、一時帰国、家族旅行、羽田アクセス、都心へのアクセス利便性、中長期利用に適した、などのキーワードを中心に強みを出していきたいと考えています。また、時代に合わせて、エコ活動や地域PRの取り組みも物件ごとに付与していこうと考えています。

具体的なアイデアとして、