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3点ユニットバスの空室対策
人口減少やコロナの影響により、空室率は一層厳しくなっています。そんな中で人気がない設備の1つが、お風呂・トイレ・洗面台が一体となっている「3点ユニットバス」。
3点ユニットバスの物件を所有するオーナーの様は、分離工事や、家賃を下げるか悩んだことがあるのではないでしょうか。
実際、ミノラスにご来店いただいたお部屋探し中のお客様のおよそ7割が「バス・トイレ別」物件を希望されます。逆に言うと「バス・トイレ別」の物件の需要が高いということです。
しかしながら、バス・トイレを分離する工事には1室あたり50~60万円必要となります。便器の撤去費用、新設費用、ユニットバスの補修費用でかなり費用が高くなってしまうのです。
かと言って、3点ユニットバス物件もお客様に選んでもらえない訳ではありません。3点ユニットバス物件でも安定した入居率で運営できているところもあるのです。そこで今回は、3点ユニットバス物件の空室対策についてご紹介します。
ターゲットを考える
空室対策を練るときに、「どういった人の層をターゲットにするのか」を考えることはとても重要です。ただ「とりあえずお金をかけておけばいい」と思って行う対策と、お客様の層を考えてニーズを分析した上での対策とでは大きな差が生まれます。
では、3点ユニットバス物件であっても入居していただける可能性があるお客様はどんな人たちなのでしょう。
答えは1つではありません。まず、外国籍のお客様です。外国には日本のように湯船を利用する習慣があまりないためです。次に、学生のお客様です。「とにかく賃料の低い物件」をお探しの方が多いためです。最後に短期利用のお客様です。受験や研修、観光等で短い期間で拠点をお求めのお客様は一定数いらっしゃいます。ターゲット層を意識した上で、対策を練りましょう。
リノベーションを実施
バストイレを分離することはできなくても、写真のように内装をオシャレにリノベーションをするという対策です。分離工事よりも手に届きやすい価格であり、物件の印象はグッと上がります。
例えば、「壁一面のデザインを変える」「鏡を大きな鏡に変更する」などのリノベーション内容です。機能性よりもインテリア性を重視したリノベーションを行うことで、写真を見た時や内覧時の印象に残りやすくなることはもちろん、物件を案内する仲介会社スタッフさんに「オススメポイント」として挙げてもらえます。仲介会社スタッフさんは、オススメできるポイントがある物件を紹介する方が多いため、そういった視点も有効です。
小物をおいて、生活イメージを想像させる
ユニットバス内におしゃれな雑貨や小物を飾る対策です。たったこれだけでも印象は格段にアップします。こういった対策を「ホームステージング」と言います。
先に述べたように、安い物件を求めて3点ユニットバスを選択するのは学生のお客様にも多いです。そこで、若年層が好みそうなインテリアやアイテムを取り入れてみましょう。高価なものをそろえる必要はありません。
最近では100円均一の商品にも、見栄えがよくなる品物は多く取り揃えられています。足拭きマットやスリッパ、タオルなどは、肌触りのよいものを選ぶと安っぽい雰囲気になならず、選んでもらえる可能性が高くなります。シャワーカーテンもデザイン性のあるものに交換したりすると良いでしょう。
内見に来たお客様に住むイメージを持ってもらえるような空間にすることが大切です。
それでもなかなか成約にならない場合
さまざまな対策をしても成約に至らない場合は、家賃設定を誤っている可能性があります。
「近隣のバス・トイレ別の物件と同じような家賃設定になっていないか?」「築年数は経っているのに新築時の家賃設定と同じになってしまっていないか?」…家賃をやみくもに下げてしまうのはよくないですが、様々な条件を考慮して今一度家賃を見直してみるのも良いかもしれません。そういった場合は、うまく管理会社を頼り、設定を行ってもらうのも良いでしょう。
まとめ
今回は3点ユニット物件の空室対策について簡単に紹介しました。すぐに家賃を下げてしまうのはもったいないケースも多いのです。できるだけ家賃を下げず、成約してもらえる対策を検討してみてください。場合によっては、長期的に考えて分離工事を実施する方が良いこともあります。
ご自身の経営状況に合わせて、また賃貸経営を行う目的から空室対策を考えてみると決断しやすいかと思いますので、ぜひ今回の記事を参考にしていただけると嬉しいです!
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