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役立つ不動産の市況や経営の情報をご紹介
前回のコラムで今年の人気設備ランキングから、『共用部から取り組めるマンションの差別化』について記載いたしましたが、大変好評でしたので、続編として今月も業界トレンドをお届けしたいと思います。
今回は、常時ランキング上位の宅配ロッカーを取り上げます。
宅配ロッカー
提供メーカーが多く、選び方が分からないかもしれませんので、選び方のポイントをお伝えします。まずは必要戸数を決めます。総世帯の1~3割程度が目安です(10世帯であれば2~3個、30世帯であれば2割として6個程度)。次に、仕様で絞り込みます→設置場所は屋外or屋内、ロッカーの鍵タイプは鍵(カードキーが多い)or暗証番号、操作盤はダイヤル式やボタン式(電池で動くものと電池も不要のタイプがある)or精密機械のタッチパネル(電源式)などです。
仕様を決めるにあたっては、マンショングレードに応じて選ぶのが良いです。アパートタイプで機械式タッチパネルは選択外、電池駆動の操作盤で十分です、故障時の交換も簡単で、導入コストも安いです。賃料が高く世帯数の多いマンションの場合は、機械式タッチパネルの方がエントランスを演出してくれます。カードが鍵になるタイプのロッカーは、暗証番号設定タイプよりもセキュリティが高いですが(暗証番号タイプはポストを開けると暗証番号は盗めるため)、カードリーダーが故障したり、カードキーを紛失するリスクが伴うことに注意しましょう。設置には、共用部に100ボルト電源コンセントが必要です。
こちらに書ききれない部分も多くございますので、ご興味におある方は、当社スタッフからご説明させていただきます。
置き配
巣ごもり需要増加により、荷物が増える一方で、ドライバーの不足が深刻な社会問題となっています。時間外労働の上限規制に伴うこれらの問題は2024年問題と呼ばれ、再配達が有料化される可能性が高いとされています。
われわれ賃貸管理会社にできることとして、オーナー様への宅配ロッカー設置以外の選択肢として、オートロック付き10戸以上のマンションには『置き配』を推奨提案しております。(宅配ロッカーがある物件でも併用利用可)
置き配システムは、荷物を持ったドライバーが『配達の時に限り』エントランスのオートロックをアプリで開錠できる仕組みです。(元は米国でアマゾンが普及させたビジネスモデルを日本で応用した配達プラットフォーム)
この配達プラットフォームは『アマゾンKey for Business』といって入居者の利便性向上とドライバー問題の解消を目的としています。アマゾンはもちろん、ヤマト運輸やアスクル、生協などが続々と再配達解消に向けてアマゾンと利用契約を締結しています。
入居者も置き配には抵抗がなく、9割以上が置き配可能物件に住みたいという調査結果がでております。
当社では、アマゾンKey for Businessの日本での代理店をしている『ライナフ社』と業務提携したため、オートロック付き10世帯以上のマンションには無償にて機器設置をさせていただいております。
先月10月に対象となる物件のオーナー様に置き配の提案を行い、約30棟のマンションでサービス提供が開始できました。同月10月にライナフ社が都内で設置した棟数は1900棟(1ヵ月の数字)と、破竹の勢いで導入物件が増加しています。
今回はご紹介ができなかったのですが、ライナフ社のメイン商材は鍵システム(電子キー)です。エントランスのオートック機器と組み合わせすることで、スマートフォンがオートロックのインターホンの代わりになるシステムも提供しています。
各部屋への配線工事が不要で、導入コストもインターホンを更新するより安価に済むため、オートロックのインターホンが故障した場合のリニューアルや、オートロックが無い物件への導入が可能となっています。ご興味ございましたら、お問合せください。
また、宅配ロッカーや置き配についてのご質問ございましたらお問合せください。再配達のCO2を削減でき見込みがありますので、今後もSDGSに管理会社としてできることに取り組んで参ります。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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