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大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
役立つ不動産の市況や経営の情報をご紹介
このコラムでは、「壊れた箇所を直す」ではなく、ご入居者様が安心、快適にお住まいいただけるメンテナンスや、お部屋探しをされる方が「住みたい」と感じるようなメンテナンスについてお伝えしていきます。
毎回メンテナンスについて様々な角度からご紹介しています。賃貸経営において適切に経費を使うことで、建物の長寿命化や美観維持、入居者に選ばれ続け資産を守ることに繋がるため、引き継ぐ方に対しても良い影響を与えます。
オーナー様にとって馴染みの深い事例もあれば、まったく気にしていなかった事柄もあると思います。新しい視点を持つことで、賃貸経営の面白さや奥の深さを感じていただき、ご自身のマンションの経費の使い方を考えるきっかけになれば幸いです。
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給水設備の仕組みやメンテナンスについて
今回は給水設備の仕組みやメンテナンスについてご説明します。内容が1回では書ききれないため、数回に分けて解説して参ります。
イラストの多くは給水ポンプメーカーの荏原製作所が作成しているYouTube動画が分かりやすいので、引用させていただきました。
マンションの給水方式は、下記のパターンのどれかです。
定期的に受水槽を清掃することは都条例で義務付けされており、受水槽の容積によりますが3万~5万程度の清掃費がかかります。高置水槽の場合は屋上の水槽も清掃することになり、更にメンテナンスに費用がかかります。
ですので、最近のマンションは、停電時の断水リスクはあるものの、維持管理のランニングコストがほとんどかからない点や、スペースの問題を考えなくて良いため、直結増圧方式を採用することがほとんどです。
もう少し詳しくポンプ内部の部品についても確認してみましょう。
増圧ポンプの内部は写真のようになっています。ポンプ設備は年1回の点検が都の条例で義務付けられております。(罰則規定:30万円以下の罰金)
ただ、罰則規定が適用されたケースがほとんどないため、オーナー様でも年1回点検されている方の方が少ない現状があります。
当社管理物件ではオーナー様に定期的な点検をお勧めしております。
実際に、圧力タンク不良、ポンプ不良、逆流防止器不良など部品交換で済むケースがあり、放置すると他の箇所にも影響が出てしまいます。
コロナ禍の半導体不足の時は、ポンプの納品が半年待ちになったそうです。
給水設備の故障は入居者に与える影響が大きいため、リスクを未然に予防する観点から、定期的な点検と、計画的なリニューアルをご検討ください。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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