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2024.07.18 賃貸経営 メンテナンス

【メンテナンスコラム】マンション経営で必要なメンテナンス⑨

このコラムでは、「壊れた箇所を直す」ではなく、ご入居者様が安心、快適にお住まいいただけるメンテナンスや、お部屋探しをされる方が「住みたい」と感じるようなメンテナンスについてお伝えしていきます。

メンテナンスについて様々な角度からご紹介しています。賃貸経営において適切に経費を使うことで、建物の長寿命化や美観維持、入居者に選ばれ続け、資産を守ることに繋がります。
オーナー様にとって馴染みの深い事例もあれば、まったく気にしていなかった事柄もあると思います。新しい視点を持つことで、賃貸経営の面白さや奥の深さを感じていただき、ご自身のマンションの経費の使い方を考えるきっかけになれば幸いです。
今回は給水設備について解説いたします。
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受水槽を伴う給水方式

受水槽があるだけでは各世帯に水を届けることができませんので、この給水方式は受水槽で一時的に水をため、ためた水をポンプで圧送して各世帯へ供給します。ご存じのように、受水槽は年1回の清掃が義務付けされておりますが、経年により受水槽内部の部品修理やポンプの修理や交換などのメンテナンス費用も発生します。

受水槽を持つ物件で、直結方式または直結増圧へ切替するケースがあります。この場合、道路からの引き込み管と圧力を確認したり、建築時の水道図面を確認したりするため、管轄の水道局(大田区の場合は平和島)に出向き、図面を照会する必要があります。業者に委託する場合、建物図面は個人情報にあたるため所有者の委任状も必要になります。

受水槽の内部に電極棒(センサー)がある場合は、警報設備と連動させ、故障で水が止まらず満水になった場合や逆に水が供給されず空になっている場合に警報で教えてくれます。交換の場合、3万円~5万円程かかります。
その他、トイレのタンクと同じ構造で、ボールタップ(副弁と呼ばれる)があります、こちらも概ね3万円程かかります。
もう一つ、外側に四角い箱のようなもので保温されている定水位弁(FM弁や主弁と呼ばれる)があり、これが開いたり閉じたりすることで受水槽に給水を行います。部品だけで10万円程度、交換の場合は周りの配管もやり替えることが多く、修理に20万~30万程かかります。
定水位弁が故障すると、水が止まらない、水が供給されない、FM弁つなぎ目から水漏れするなどの不具合が生じます。

ポンプ機器にも、制御盤や圧力タンク、減圧弁や逆止弁、フロースイッチ、配管つなぎパッキンなどの部品があります。15年ほどで更新を迎えますが、その場合は100~130万程度の交換費用がかかります。
技術者の定期的な点検が好ましいですが、素人でも操作画面でエラー表示が出ている、水漏れしている、動作音が大きい、不規則に異音がする、などの症状から異常を検知することができます。
受水槽を持つ物件で、直結方式または直結増圧へ切替するケースがあります。この場合、道路からの引き込み管と圧力を確認したり、建築時の水道図面を確認したりするため、管轄の水道局(大田区の場合は平和島)に出向き、図面を照会する必要があります。業者に委託する場合、建物図面は個人情報にあたるため所有者の委任状も必要になります。

また、給水方式を切替した場合、配管にかかる圧力が変わり、水漏れリスクがあるため、築年数が古い建物や過去にピンホール漏水などがあった物件は工事を引き受けてくれない場合もあります。 水道業者は配管工事はできますが、個別の配管への圧力計算ができない場合が多いです。仮に計算できたとしても机上論となり、床下で見えない給水管からの漏水は被害の度合いに責任を持つことができないため、敬遠される傾向があります。

直結増圧方式

直結増圧方式はスペースを取らず、省エネのため最もよく採用される給水方式となっています。
写真は当社管理物件でポンプ交換した現場のものです。異常の際は、液晶画面にエラー表示が出るもの、警報音が鳴るもの、故障ランプが点灯するものなどがあります。
また、ポンプ本体から水漏れしているなど、現場を確認することにより、素人でも異常検知を行うことができます。
しかしオーナー様が遠方に住んでいる、管理会社が巡回を行っていないなどの理由により異常検知が遅れてしまった場合、急な給水システムの故障は深刻な問題になります。
15年程度経過するとリニューアルの時期となり、交換には130万~160万程度の費用が必要になります。200万程の見積は見たことがありませんが、もしポンプの交換を検討していて見積もりが高額な場合はご相談ください。
当社では巡回パトロールの際にポンプの目視点検を実施しており、エラー表示や異常音に気付くことができるので早期の問題解決が可能です。(※ポンプ設備が地下ピット内などに設置されておらず、容易に確認できる場合)
築10年程度で一度も点検を実施していない場合、専門業者の点検を推奨いたします。

おまけ 排水ポンプ(水中ポンプ)

地下ピットに受水槽や排水槽・雨水槽があり、道路の公共下水管に地下から排水を汲み上げないといけない建物の場合、地下に排水ポンプがあります。写真のように、制御盤でON・OFFせず、溜まり水の水位で浮き玉が浮き沈みすることにより動作する玉つき水中ポンプが良く用いられます。
水中のため寿命は6年~10年程度で、ポンプ1台の価格が5万~10万程、修理はせず交換することがほとんどです。交換の時期には配管の逆流防止(チャッキ弁)も一緒に取り換えることが多く、およそ30万程は必要になります。排水ポンプが故障した場合、下水があふれて1階部分に甚大な被害がもたらされる可能性があります。
受水槽清掃の際に動作確認したり、排水層を年1回清掃したりなどの日常メンテナンスがとても大切です。

生活用水は重要なインフラのため、ポンプは必ず1号機と2号機の2機を備えており、平常時は1号機と2号機を交互に動かし、異常があれば片側を停止し、単独運転に切替して修理まで時間稼ぎができるようになっています。
しかし、半導体不足の際は入荷に6ヵ月待ちということもありました。
比較的高額な設備ではあるものの、この先の社会情勢で何が起きるか分かりませんので、築15年~20年の間に、修理のサインが出た時点で交換することが望ましいと考えております。

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ミノラス不動産

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