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2024.08.19 賃貸経営 メンテナンス

【メンテナンスコラム】マンション経営で必要なメンテナンス⑩

このコラムでは、「壊れた箇所を直す」ではなく、ご入居者様が安心、快適にお住まいいただけるメンテナンスや、お部屋探しをされる方が「住みたい」と感じるようなメンテナンスについてお伝えしていきます。

毎月メンテナンスについて様々な角度からご紹介しています。賃貸経営において適切に経費を使うことで、建物の長寿命化や美観維持、入居者に選ばれ続け、資産を守ることに繋がります。
オーナー様にとって馴染みの深い事例もあれば、まったく気にしていなかった事柄もあると思います。新しい視点を持つことで、賃貸経営の面白さや奥の深さを感じていただき、ご自身のマンションの経費の使い方を考えるきっかけになれば幸いです。

蛍光灯の2027年問題、ご存じでしょうか?

2027年には全ての蛍光灯の製造と輸出入を禁止・終了することになっております。意外と知られていませんので、今月号では今のうちからLEDに切替するメリットなどについて解説いたします。

蛍光ランプの歴史

奈良時代は『ろうそく』、江戸時代は『行燈・ちょうちん』、江戸時代後期は『石油ランプ』、明治時代は西洋式の『ガス灯』。ガス灯は、横浜の馬車道や東京の銀座に街灯として使用されていました。
1879年、エジソンが『白熱電球』を発明し、フィラメントに京都の竹を使用したことは有名です。1900年前半には『蛍光灯』が発明されました。蛍光灯は、管の中に入れた水銀に電子が衝突して発生する紫外線と、ガラス管の中に塗られた蛍光塗料の反応により光ります。
2007年に一般家庭用の電球型LEDランプが登場し、その後LEDと照明器具が一体になったLED照明が主流となってきます。LEDは発光ダイオードのことで、電気を流すと発光する「半導体」です。
最近でこそ身近になったLEDですが、実は1960年代からその存在が知られていました。当時は赤や橙、黄緑などの色しか出すことができず、照明のような白色を出すには青色が必要でした。1989年に日本人の研究者が青色発光ダイオードを発見し、2014年にノーベル物理学賞を受賞しております。この発明を機にそれまでは限定的に使用されていたLEDが社会に普及するようになりました。

LEDの特徴

白熱電球の寿命は1,000時間程度、蛍光灯の寿命は、6,000~12,000時間程度です。蛍光灯を毎日10時間使用した場合2~4年程度で寿命を迎えますが、LEDの寿命は約40,000時間と言われており、毎日10時間使用しても10年程度は使い続けられる計算になります。ただし、この40,000時間、あくまでも半導体の理的寿命です。LEDランプ内には熱制御の回路や機構が組み込まれていますし、ランプ一体型LEDには器具本体を動かす様々な部品が入っていますので、10年間メンテナンスフリーとなるわけではありません。

光に含まれる紫外線の量の割合は、白熱電球:40、蛍光灯:10、LED:0.2だそうです。マンションの共用灯のカバーの中に虫の死骸が堆積しますが、虫は紫外線によって集まってきますので、LEDライトなら虫が集まりにくくなります。また、紫外線は壁紙・絵画や本などの日焼けの原因にもなりますので、室内照明もLEDにすることで内装材の痛みも軽減できる可能性があります。

蛍光灯40Wと同レベルの明るさはLEDでは18Wで済み、消費電力は約1/3となります。
白熱電球は54W、LEDランプは7.5Wなので、こちは約85%カットすることができます。
電球や蛍光灯は電気を熱放射するため、表面が熱くなって交換するときにやけどに注意しなければなりませんが、 LEDなら、そのような心配も不要です。

40W蛍光灯を1本LEDに交換することで、年間52㌔のCO2削減になるそうです。(ガソリンに換算して17リットル)
また、蛍光灯の水銀のような有害物質が含まれていないため廃棄時のリサイクルのしやすさもLEDの長所です。

早めの交換がおすすめ

照明器具が故障したタイミングで、オーナー様にまとめてLED器具への交換をご提案しております。右の例では、LEDにすることで年間29万円程度の電気代が7万円程となります。
照明器具の工事代は、削減した電気代で概ね5年~7年程度で回収することが可能です。先月もテナントビル店舗内の器具を、オーナー様のご厚意で、約30台ほど交換しました、年間約20万円程の電気代の削減になるので、テナントさんにも喜んでいただけました。

この2027年問題、メディアの露出も少なく認知度が低いために、積極的にLED化を行っているオーナー様は多くありません。
東日本震災以降、電気代が値上がり傾向にあり、ウクライナ戦争や円安の影響で今後も値上がり傾向が続くと予想されます。LEDランプも材料代が高騰すると思われます。駆け込み需要で業者が掴まらないリスクも考えられます。もし今年度、物件に予算を投じるのであればLED化をご検討ください。

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ミノラス不動産

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