資料ダウンロード 専門家へ相談 LINEで問い合わせ お問い合わせ
お取引のないオーナー様はこちら
0120-958-870
(受付時間:9:30〜17:30/毎週水曜定休)
管理契約済みのオーナー様はこちら
0120-379-072
(受付時間:9:30〜17:30/毎週水曜定休)

お役立ち情報

大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
役立つ不動産の市況や経営の情報をご紹介

2024.09.08 賃貸経営 メンテナンス

【メンテナンスコラム】マンション経営で必要なメンテナンス⑪

このコラムでは、「壊れた箇所を直す」ではなく、ご入居者様が安心、快適にお住まいいただけるメンテナンスや、お部屋探しをされる方が「住みたい」と感じるようなメンテナンスについてお伝えしていきます。

▶メンテナンスコラム一覧はこちら

 このコラムでは、メンテナンスについて様々な角度からご紹介しています。賃貸経営において適切に経費を使うことで、建物の長寿命化や美観維持、入居者様に選ばれ続け、資産を守ることに繋がります。オーナー様にとって馴染みの深い事例もあれば、まったく気にしていなかった事柄もあると思います。新しい視点を持つことで、賃貸経営の面白さや奥の深さを感じていただき、ご自身のマンションの経費の使い方を考えるきっかけになれば幸いです。
 宅配ボックスの助成金制度、ご存じでしょうか?
 国交省が子育て支援を目的としている補助金制度で、新築、リフォームの他に宅配ロッカーの設置に
ついても助成金が活用できます。
 令和6年4月~募集開始され、予算上限に達し次第、終了となります。
 今回のコラムでは、この宅配ボックス設置における補助金について解説します。

要件

●共同住宅または長屋
●住戸の床面積が平均40㎥以上であること
●新耐震基準に適合していること
●宅配ボックスは1棟1か所とし、エントランス等の共用部に設置するものに限る
(各住戸ごとに設置するものは対象外)
●宅配ボックスは『子育てエコ支援事業』登録商品であること
●補助対象住戸すべてが子どもの転落による防止策が講じられていること
宅配ボックスの追加・リニューアルも申請可能です。

補助金額の計算

 例えば、10戸の共同住宅で、8戸が子ども持ち世帯だった場合、宅配ボックスの設置に120万円かかとして、120万×8世帯/10世帯×1/3=32万円が補助金となり、実質88万円で設置ができる計算となります。

注意点

実際に申請をしてみて感じた注意点をお伝えします。
1)子育て支援目的のため、当然ですがファミリー物件に助成対象が限られてしまいます。また、子育て世帯が全体の3割未満であれば補助の対象になりません。子育て世帯は、各住戸へのヒアリング及び賃貸契約書で確認します。ファミリー物件であってもカップルのみの住戸が多ければ助成対象外になります。

2)子どもの転落防止策が講じられていることの要件にも注意が必要です。窓のカギ(クレセント錠)にロック機能がないと対象外になりますので、最近のマンションであれば問題ないでしょうが、築古物件の場合は各世帯確認をして錠前交換を行う必要があります。バルコニーの手すりが右図のようなマンションの場合は助成金対象外となります。


3)事前相談と交付決定通知後の工事着工が要件となっており、すでに設置済や工事中の案件は対象外となります。申請にあたり、申
請書類を用意する他に、申請者の身分証または商業登記、設置前と後の写真、バルコニー状況の写真(各3ヵ月以内)などを添付してサポートセンターに受理してもらう前工程が発生するため、計算してみて助成額があまりにも低い場合は労力に見合わない可能性があります。

4)宅配ボックスは『子育てエコ(旧こどもエコ)支援事業』登録商品であること。
 子育てエコホーム支援事業のホームページで該当商品を確認する必要があります。ナスタ、田島メタルワーク、ダイケン、フルタイムロッカーなど、有名な宅配ボックスメーカーがこの登録商品として紹
介されておりますが、写真付きで掲載されていないことや、品物は同一でも現行品の型番と子育て支援事業専用の型番を分けて掲載していることがあり、商品選定が困難です。
 安全な方法として、各社に問い合わせを行い、支援事業専用商品で各社ごとに見積もりを取得するプロセスが必要となりますが、非常に手間がかかります。例えば、ナスタ社のロッカーでは、ロッカー本体は現行品と同一商品であるものの、子育て支援商品の場合は足元の巾木部分の部品が違う(より自立しやすく設計されている)ため、通常のカタログから選定すると助成対象外となってしまいます。

5)補助対象の工事範囲を確認
 補助対象に、既存の撤去処分は含まないことや、宅配ロッカーの設置にかかるもの(例えば床面の不陸調整や補強、電源工事など)であっても、これらは助成対象外となることにも注意が必要です。
 交付決定通知を受けて終わりではなく、完了後の報告業務も必要です。写真報告や、工事請負書、工事内容の明細、領収書などの提
出を求められます

 今回はロッカーの助成金をご紹介しました。決して使い勝手の良い制度ではありませんが、ファミリー向け物件でロッカー設置をしてみようとお考えのオーナー様は、助成対象になるか確認してみてください。
 15万円程の工事の場合、子育て割合50%とすると助成額が2.5万円となり、助成対象の宅配ボックスの価格が通常よりも少し割高なメーカーもありますので、申請の手間に比べて得られるメリットは少なくなる可能性もあります。
 大型物件における複数台の宅配ボックス取付工事や、築15年~20年程度のマンションで機械式の(リニューアルに100万以上かかる)ケースの方が助成額が大きくなり、オーナー様も助成金メリットを享受できるのではないかと思います。申請のサポートやロッカー工事の手配も承りますので、ご質問などございましたら御連絡ください。

▶お問い合わせはこちらから
▶メルマガ会員募集中!賃貸経営に役立つ情報を定期的にお届けいたします!!
会員登録はこちらから
▶賃貸経営に役立つ勉強会はこちらから

この記事の執筆者紹介

アバター画像

ミノラス不動産

私たちは次世代へ大切な資産を「守る」×「つなぐ」×「増やす」ために、お客様の不動産継承計画を共に実現させる不動産サポート企業です。

メルマガ 情報誌Minotta無料購読 YouTube LINE会員募集中 専門家へ相談① 専門家へ相談②