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大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
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このコラムでは、「壊れた箇所を直す」ではなく、ご入居者様が安心、快適にお住まいいただけるメンテナンスや、お部屋探しをされる方が「住みたい」と感じるようなメンテナンスについてお伝えしていきます。
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このコラムでは、メンテナンスについて様々な角度からご紹介しています。賃貸経営において適切に経費を使うことで、建物の長寿命化や美観維持、入居者様に選ばれ続け、資産を守ることに繋がります。オーナー様にとって馴染みの深い事例もあれば、まったく気にしていなかった事柄もあると思います。新しい視点を持つことで、賃貸経営の面白さや奥の深さを感じていただき、ご自身のマンションの経費の使い方を考えるきっかけになれば幸いです。
今回は、インターホン（集合玄関機）のリニューアルについてご紹介します。2023年の人気設備ランキングでも「エントランスのオートロック」は2位と、今や「防犯性」はトレンドになっております。退去の都度、受話器型のインターホンはカラーのモニターホンに交換すると良いでしょう。
また、インターホンの経年劣化による故障率は築15年を境に急上昇することが知られています。ミレニアム世代のマンションは故障が増える時期でもあるため、リニューアルを実施して時代に合わせることを推奨します。
リニューアル時期のインターホン
オートロック付きインターホンのメーカーシェアは、アイホンが7～8割・パナソニックが1～2割と、アイホンが圧倒的シェアを誇ります。
※パナソニックはオートロックが無い住戸のインターホンの市場シェアはトップです。
市場シェアの多いアイホン社の製品で、リニューアルが必要な機種をいくつかご紹介します。
上記のような機種がついてるマンションは故障時に修理不可のため、計画的にリニューアルの予算を組んでおくと良いと思います。
アイホンの新商品
2024年9月に発売が開始された集合玄関機は、従来のテンキーボタン式ではなく、液晶タッチパネル式となっております。スマートフォンのような操作性を備え、人感センサーが人物を検知すると画面が立ち上がります。
さらに、2024年問題を解消する狙いで置き配機能（Pabbit）を標準搭載しており、伝票読み取り用のスキャナーがついています。
伝票を読み取り、マンションの荷物であれば一時的に自動ドアを開錠することができます。
置き配システムは、自動ドアの制御器に機器を取付して開錠する手法が主流であり、Amazonをはじめ、色々な業者がシステム販売をしていますが、インターホン本体に置き配機能を搭載しているのはアイホン社だけです。
アイホンは、オートロックマンションの約8割に導入されていますので、今後ますます置き配が標準になる時代になると思われます。※置き配機能が不要の場合は、機能をOFFにすることもできます。
リニューアルは未定、置き配だけ導入したい場合
Pabbit Lite（パビットライト）というスマホサイズの端末をインターホン横に取付して、置き配機能を搭載することも可能です。端末代が約5万円程度で、現在アイホンがプラットフォーム拡大のため取付から5年間は故障時のメンテナンス費用が0円となっています。
※取付5年後は有償にて端末交換を行い、再契約が必要。
私見ですが、2005年～2010年築あたりのマンションではPabbit
Liteを取り付けし、5年後に端末交換をせず、インターホンリニューアルをすれば良いと思います。築浅マンションの場合は、しばらくリニューアルの時期が訪れませんので、5年後のメンテナンス費用を覚悟の上、Pabbit Liteを導入する、またはその他の置き配システムを導入する方法があります。
インターホンリニューアルは費用がかかりますが、減価償却（６年）が取れて所得税の圧縮効果も期待できます。 築１５年を過ぎたら、インターホンの他、これまででご紹介した、給水ポンプ・宅配ロッカー・LED照明・給湯器などの設備まとめ交換、ご自身の物件で優先順位を決めて、1年ごとに計画的に実施されると良いと思います。
長期修繕計画を用いて、経費の効果的な使い方のアドバイスを行っておりますので、ご興味持っていただけましたら、メンテナンス課までご連絡ください。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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