お役立ち情報
大切な資産を「守る」「つなぐ」「増やす」ために
役立つ不動産の市況や経営の情報をご紹介
満室経営が、収益最大化に繋がります。設備面だけでなく、行うべき募集活動、リフォーム事例等、実際の数値や事例に基づいた情報をお伝えしていきます。
前回のコラムでは、募集の” 基本の基” の部分をお伝えさせて頂きました。今や、賃貸入居者のメインターゲット層である20 代~ 30 代は、お部屋探しはスマートフォンで検索をするのが”普通”です。問題は、前回コラムに記載のように適正に広告を出しても検索で” 引っ掛かる” 必要があるという事です。そ
の為には、ライバル・市況分析を活かした適正賃料設定と、ニーズに合わせた設備でライバルに競り勝ち、選んで貰う必要があります。駅距離や構造を変更する事は難しいですが、「設備」は適切な投資をする事で物件やお部屋の魅力を高め、早期成約や長期入居に直結します。今回は「設備」の部分に絞り、弊社で実施・情報提供させて頂いているシステムをご案内させて頂きます。
スーモチェッカー
㈱リクルートが運営しているSUUMO(スーモ)に、誰でも無料で使える分析サービスが存在します。お持ちの賃貸物件の住所など、必要な情報を入力するだけで相場賃料や近隣ライバル物件の各設備導入率を分析してグラフにしてくれます。
住宅テックラボ 設備診断レポート
株式会社住宅テックラボが提供する分析・レポート作成サービスです。対象の物件を入力する事で、近隣の類似するライバル物件の取引事例を分析し、築年数毎の設備導入率や、導入するべき設備の優先順位を判断する為のツールとして活用をさせて頂いております。
レポートから現状を知る!
今回は、住宅テックラボ社のレポートをご紹介致します。こちらのレポートでは「人気がある設備」と、近隣の類似物件が「導入済み」や、「未導入」の設備を分析しレポートにまとめてくれます。今回はレポート結果から「導入・未導入」の部分に注目していきます。
対象物件:西蒲田7丁目 築30年のマンション
【Ⅰ】対象物件と近い築年数(30年以上)の物件と、近隣の新築では全体的な設備導入率全体に差があり、新築物件はほとんどの設備が高い率で導入済みになっている。つまり、最近の新築はほぼ全ての設備を導入しており「ハイスペック」化している。唯一「IHコンロ」の導入率は低い(①)
【Ⅱ】30年以上経過の近隣ライバルはエアコン、フローリング、室内洗濯機以外の設備導入率は低い導入率。
【Ⅲ】30年以上経過のライバル同士で戦う場合、優先的に導入検討するべき設備は、ライバルが未導入の設備(浴室乾燥機やインターネット無料、TVインターホンなど)と分析(②)できる。
【Ⅳ】新築レベルでリフォームをする場合、新築物件で導入されているような設備を網羅する事で勝負できる可能性がある。更に新築でも導入率が低い「照明」や「洗面化粧台」を採用する事で、新築と差別化する事が出来る可能性が高い(③)。
【Ⅴ】上記の分析から、最低限の原状回復+設備投資をする場合でも優先順位を付けてコストパフォーマンスの高い設備投資を検討する事が出来る。新築レベルにリフォームする場合は、近隣の新築が高確率で導入している設備を導入しなければ、中途半端なリフォーム工事になる場合がある。
などと予測できます。
”人気がある=当たり前になりつつある”という認識を持って頂き、優先的に設備導入を検討する必要があります。弊社では、物件やお部屋毎に個別でレポートやAIなどを使った分析を実施し、1部屋1部屋の空室対策や、設備投資のご相談なども承っております。お気軽にお問い合わせくださいませ。やみくもに設備投資をするのではなく、今回の事例なども参考にして頂き、前回コラムと合わせて設定した顧客ターゲットに選んで貰えるお部屋を造りをしてみてください。次回では、毎年恒例の年に1度の「人気設備ランキング」の発表結果を記事にさせて頂き共有させて頂く予定です。ご期待ください!
ミノラス不動産ではネットの掲載状況や掲載写真の確認とアドバイスから実施しております。少しでも、今の募集状況が気になる方はお気軽にご相談ください!!
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この記事の執筆者紹介
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