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リフォームとリノベーションの違い

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2022.05.13

リフォームとリノベーションの違い

リフォームとリノベーション

不動産オーナーの皆様は一度は「リフォームをするか」「リノベーションをするか」を考えたことがあるのではないでしょうか。何気なく「リフォーム」「リノベーション」という言葉を使っている方も多いかもしれませんが、「リフォーム」と「リノベーション」は異なる意味を持つことをご存知でしょうか。今回は「リフォーム」と「リノベーション」について基本からご紹介したいと思います。

リフォームとは

「リフォーム」とは、より新築時に近い状態まで修復することをいいます。汚れてしまったクロスの張り替えや、外装の塗り直し、キッチンの設備の変更などがリフォームに含まれます。いわゆる原状回復のようなものです。

リノベーションとは

一方で「リノベーション」とは、新築時よりも価値をアップさせる改修のことをいいます。例えば、2DKだったものを1LDKの間取りに変更したり、家族が増えたことから、広々としたリビングダイニングキッチン変更したりすることが含まれます。”変わりゆく入居者の生活スタイルに合わせて工事をする”そんなイメージです。

リフォームとリノベーションの違い

　リフォームリノベーションの言葉の使い分けは非常に曖昧です。専門家によっても意味合いの捉え方は異なり、明確にはされていません。主な違いは、「工事の規模」と「工事完了後の住まいの性能」です。少し詳しくご紹介いたします。

【工事の規模】

工事の規模が比較的小さいものがリフォームです。先にも述べましたが、クロスの張替や外装の塗り直しなどです。一方で、リノベーションはリフォームに比べると工事の規模が大きいです。間取りの変更や水回りの一新など、大きな工事を伴います。

【工事完了後の住まいの性能】

先にも述べましたが、リフォームはより新築時に近い状態まで修復すること、リノベーションは新築時よりも物件の価値を高める工事をいいます。

　リノベーションの場合、プランニングの段階から改修に使用する素材、色などをオーダーできるケースも多く、断熱や採光、省エネ、耐震設計などお住まいの性能を大きく向上させることが可能です。そのほか収納性の向上など、生活する上で欠かせない箇所の改善もできますので、住宅の価値もグッと高まります。

リフォームのメリット・デメリット

　リフォームのメリットの一番のメリットは住み慣れた家の状態を維持できる点です。建て替えやリノベーションは大掛かりな工事になりますので、以前の家の雰囲気は全くと言っていいほどなくなってしまいます。できる限り今まで住み慣れた家の雰囲気を残したいとお考えであればリフォームがおすすめです。

　一方でデメリットは、間取りやデザインなどあらゆる面で制約が多いことがあげられます。家の構造に関わる梁や柱、階段を動かさずに効果的なプランニングを考えなくてなならないため、完成しても満足度の低いリフォームになってしまう恐れがあることが、リフォームの最大のデメリットといえます。

リノベーションのメリット・デメリット

　リノベーションを行う上での最大のメリットは、理想の住まいを実現しやすい点です。リノベーションは大掛かりな工事も可能ですので、住む人のライフスタイルや好みに合わせて、住まいを変化させることができます。デザインや内装にこだわりを持っている方にはリノベーションがお勧めです。

　一方でデメリットは、リフォームよりも住むまでに時間がかかってしまう点です。リフォームよりもリノベーションは大掛かりな工事が多いので、一刻も早く住替えたい方にとっては適切ではありません。さらに、デザインや内装にこだわりたいと考えている場合、建築士との打ち合わせにも十分な時間が必要になります。結果として完成までに膨大な時間がかかってしまいます。

まとめ

　いかがでしたでしょうか。今回はリフォーム、リノベーションについてご紹介いたしました。何気なく使っていることも多いリフォームとリノベーションという言葉ですが、異なる意味や方法をであることがお分かりいただけたかと思います。オーナーの皆様はご所有の物件に対してどちらの方が有効なのかメリットやデメリットを考慮して検討することをオススメします。