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反響数や案内数を伸ばす・見せるコツ
賃貸市場において物件は「商品」です。市場調査を通して賃料の適正化を図り、その時代に合ったお客様のニーズに合わせて設備や仕様を変更することで、「商品」の価値は上がり、需要が高まります。
空室にお困りのオーナー様は、現在、そのお部屋に対して、どのようなリーシング活動が実施されているかをご存知ですか?今回は、反響数や案内数を伸ばすため・ご成約いただくために、とどのようなことができるのかをご紹介します。
リーシング活動とは
「リーシング」とは、商業用不動産の賃貸をサポートする業務のことです。リーシングとして実際に行う活動内容は幅広く、管理会社によって得手不得手が異なります。具体的には、以下のようなものがリーシング活動として挙げられます。
- インターネットやポータルサイトへの情報掲載
- 仲介会社との関係づくり
- 提携法人との関係づくり
- 現地の巡回や確認
- 休業日の設定
- 内見案内のシステム化
- 広告宣伝費
▶関連記事はコチラ「リーシングを考える」
ポイントはポータルサイトの掲載写真
「反響数」とは、お客様がチラシやホームページなどを見て、お問い合わせいただいた数のことをいいます。近年のお客様は、SUUMOやLIFULL HOME’Sといった不動産ポータルサイトを中心に、ご自分の希望条件に適したお部屋を探し、目処をつけた上で内見をご希望される方がほとんどです。不動産ポータルサイトとは、不動産会社が所有・仲介する物件の情報を登録することで、お客様が物件を検索できるサイトのことです。
つまり、不動産ポータルサイトの情報の品質によって、反響数・案内数が左右される時代となっているのです。では、どのような情報にすれば、お客様の目を引くことができるのでしょうか。不動産ポータルサイトで最も重要な情報と言えるのが、「写真」です。
画像優位性効果という言葉を聞いたことはありますか?文字や言葉だけで伝えるよりも、同時に画像とともに伝えた方が記憶に残りやすく・理解しやすい現象のことを指します。文字と言葉だけの伝達では、72時間後に10%しか記憶に残っていないのに対し、写真や画像を加えた場合は65%が記憶に残ると言われています。
では、次の写真をご覧ください。上段・下段の写真はそれぞれ同じお部屋を撮影したものです。
まず、上段のお部屋についてです。左の写真は暗い印象を持たれてしまうと推測されます。写真を取り直す際には、カメラを広角カメラに変更・撮影する時間帯や天気を考慮して撮影することで、明るく・広いイメージへと変わったのではないでしょうか?
次に、下段のお部屋についてです。右の写真を見てわかるように、家具や家電を設置して撮影をしています。こういった手法を「ホームステージング」と言います。デザイナーズ物件や間取りが狭いお部屋などにホームステージングを施すことで、「どのように家具を配置すればよいか」「実際に生活するとどうなるのか」といったイメージを持ちやすくなります。
このように、撮影条件や撮影方法を変えることで、写真で見る物件の印象は大きく変わります。また、360°カメラを使用して撮影することで、VRでお部屋を見ることもできます。ホームステージングや360°カメラについては下記の関連記事をご覧ください。
▶関連記事はコチラ「お部屋のイメージをUP!ホームステージングとは」
「360°カメラで募集写真!ネットで内覧」
ご成約いただくには
せっかく反響や内見の数が増えても、ご成約をいただかなくてはなりません。お客様は、数ある物件の中から物件を選んでいただき、時間をかけて内見に来てくださいます。内見時に、よりよい印象を持ってもらうためには、物件の環境整備が大切です。
- 案内の多い土日に備え、金曜には室内と共用部を清掃する
- 芳香剤やスリッパ、靴ベラを設置する
- ウェルカムボードやPOPを準備して設置する
- 間取り図や筆記用具、メジャーを設置する
〇案内の多い土日に備え、金曜には室内と共用部を清掃する
共用部は「物件の顔」とも呼ばれ、内見時の第一印象となる部分です。共用部が汚れていると第一印象を下げるだけでなく、不安感をもお客様に持たせてしまう可能性もあります。
日ごろから、エントランスや廊下・ポスト・駐輪場・ごみ置き場・掲示板などの清掃や整備をしておくことをオススメします。
〇芳香剤やスリッパ、靴ベラを設置する
玄関にきれいなスリッパを準備したり、芳香剤を準備しておくことで、清潔感を演出できます。
ここで注意したいのが芳香剤の香りです。香りが強いものだと、不快に思うお客様もいらっしゃいます。無香の物を選んで設置する方が無難でしょう。
〇ウェルカムボードやPOPを準備して設置する
玄関や室内に簡易的なウェルカムボードや、POPカードを準備して設置することもいいでしょう。多くのお客様は、不動産ポータルサイトで検索し、仲介会社に来店、内見に足を運んでくださいます。つまり、「どのような設備があるのか」はおおよそ知った上で内覧にいらっしゃいます。ウェルカムボードやPOPには、見ても分からないポイントを書いておくことをオススメします。
〇間取り図や筆記用具、メジャーを設置する
内見にお客様がいらっしゃったときに、お部屋の各箇所の寸法をメモできる準備をしておくこともオススメです。「今使っている家具家電は、この部屋に入るのか?」「新しく家具家電を買う場合、サイズはどれくらいまでなのか?」ということを把握できるのは、お客様にとってはメリットです。成約する前に何度も問い合わせや、内覧をする必要がなくなります。
あらかじめ、洗濯機置場や柱の幅などを測って、間取り図に記載しておくこともよいでしょう。
まとめ
物件のページが閲覧されている階数を示す「PV数」や電話による問い合わせ数、そして内見の数。現状を知り、分析し、基準値を設けて取り組むと、論拠をもとにして具体的に対策を打つことができます。
弊社に、1年間の空室にお困りのオーナー様がいらっしゃいました。室内はリフォームをしてきれいになっており、共用部も手入れがされていて、商品力の高い状態でした。複数社に募集を依頼していらっしゃいました。検索してみると、ポータルサイトの掲載情報が不十分のため、魅力が伝わり切らない状況と判断しました。弊社に依頼をいただき、1か月で3室申込をいただき満室になりました。不動産情報は今は全体で共有するものです。近隣の仲介会社とも関係を構築し、成約に向けてできることからはじめましょう。
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ミノラス不動産
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