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建物維持経費を考える
今回は、マンションの維持管理費について考えてみます。 皆さんは、入居者さんから貰っている管理費をどのように使っているか考えてみたことはありますか? 当社では、下記の表のように、まず現状分析をお勧めしております。
表は、あるマンションの建物維持管理費の一覧です。項目の中には、毎月実施する定期清掃やEV点検等もあれば、5年に1回程度の頻度で実施する排水管洗浄・3年に1回の特殊建築物定期検査などが記載されています。すべての項目を書き出し、年間でかかる合計金額を計算したのち、月額費用を出します。そして、戸数で案分して【月額戸あたり】の金額を計算します。このマンションの場合、管理費は1戸あたり5,000円貰っているので、ほぼ同額4,976円をメンテナンス費用に充てていることになります。
このように、管理費に余力がない場合、突発的な建物設備の故障や、空室が出るだけで、維持管理はすぐに赤字になってしまいます。そのため、各項目の頻度の見直しや、項目の削除などの対応を取らざるを得ません。(※マークのものは法定点検なので、むやみに項目から省くことはお勧めできません)
反対に、月額戸あたりが3,500円程度であれば、余力があると判断できますので、最近ニーズの高い、宅配ロッカーの新設を検討されても良いと思います。
当社ではオーナーさんと一緒に、建物のため、入居者のために適切な管理費の使い方を考えていますので、ご興味がございましたらセミナーへご参加ください。もちろん、個別での相談も承ります。
賃貸経営において「賃料」という売り上げを上げることに目を向けがちですが、建物維持の為のメンテナンス費用や修繕費といった「経費」も重要です。また、10年20年と時間が経つにつれて、大規模修繕のために、多額の費用が必要になります。ただ抑えるのではなく、ただ外壁を直すのではなく、入居者ファーストの視点で上手に活用することがポイントです。
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この記事の執筆者紹介
ミノラス不動産
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