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コロナ収束後、インバウンド回復を見据えて
コロナによって私たちの生活は大きく変化しました。しかしながら、現在の日本ではコロナの感染者数が減少へ向かっており、少しずつ日常が良い方向へと回復しつつあります。まだまだ国によってはコロナが猛威を振るっていますが、今後、ワクチンの接種等によって回復に向かうことも考えられます。
世界でコロナが収束した時に予想されるのが旅行者の増加です。コロナによって国内の旅行だけでなく、日本人が海外へ・外国人が日本へ移動することも難しくなりました。収束した際には、多くの外国人が日本に観光にやってくることでしょう。そこで今回は、訪日外国人に注目して、コロナ収束後のお部屋の貸方を考えてみましょう。
なお、日本の少子高齢化に伴う賃貸経営リスクへの対応として、外国人の若者に部屋を貸し出す空室対策について記載した関連記事は下記のリンクよりお読みください。
▶関連記事はコチラ「外国人の受け入れで空室対策」
インバウンド需要は回復するのか?
インバウンド(Inbound)とは、外国人観光客が日本を訪れることを言います。国際航空運送協会(IATA)が2021年5月に発表した予測によると、航空需要がコロナ禍前の2019年の水準に戻るのは早くて2023年後半とのことです。前年2020年の発表では2024年でした。ワクチン普及率の向上などにより、約1年程縮まったことになります。
左のグラフは、観光庁が2021年3月に発表した「訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移」から、訪日外国人旅行者数を抜粋したものです。
2019年(緑の箇所)と2020年(黄色の箇所)を比較すると、外国人旅行者は3,188万人から412万人(87.0%減)となっています。コロナによって、観光・旅行ビジネスは窮地に立たされていることがこのグラフからもわかります。
また、長引くコロナによって、人々の旅行の形は大きく変化していきました。
旅行形態の変化
近年では、団体ツアー旅行よりも個人旅行の傾向が年々増えていました。コロナを機に、さらに大人数より少人数での旅行が人気となり、友人帯同よりも家族旅行が増えています。場所としては、近場で安全な場所、貸し切り可能な場所、非接触で予約が可能な場所が人気です。
これに伴い、宿や旅行の提案の切り口も変わってきています。例えば、宿泊予約プラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)では、近場の宿泊先を予約しやすくするキャンペーンや、テレワークのビジネスマンと家族をターゲットに、旅行とビジネスを両立できる宿泊先を提案する等の施策を行っています。
こういった予約プラットフォームは今後も進歩していくでしょう。加えて、旅行形態の変化を考えると、SNSや非接触・非対面に対応できない施設はこれからますます淘汰されていく可能性があります。
日本に来ている旅行者の国籍
上のグラフは、2020年度に日本を訪れた外国人を国籍別に人数で示しています。1位 中国、2位 台湾、3位 韓国、4位 香港となっています。ただ、直近2021年8月度のデータでは、米国が3,000人、中国が2,400人、フランスが1,800人と、出国制限が緩和されている国からの入国が微増しています。
まだまだコロナの出口は遠いですが、コロナが収束した際には多くの外国人旅行者が日本を訪れることでしょう。その時、彼らが求めるのはホテルやマンスリーマンションといった拠点です。先に紹介した関連記事「外国人の受け入れで空室対策」 でも挙げていますが、外国人への対応に不安のあるオーナー様は多くいらっしゃいます。しかし、そのサポートをしている会社も多くあるのです。今のうちに情報を仕入れ、外国人を受け入れる準備をしてみてはいかがでしょうか。
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